ガクトレトレーナー講座資料:勉強の進め方
購入すべき本(導入編)
トレーナーを目指す上で最初に身につけておかなくてはいけない知識が『解剖学』の知識です。
下記どちらかを購入していただきたいのですが、
前者は取り掛かりにはちょうどいいが、いずれこれだけでは足りなくなる
後者は一生使えるが、内容が濃すぎて取り掛かりにくく持ち運びもしにくい
このようなメリット・デメリットがあります。
もし将来的に海外での活動も視野に入れたいのならこちらのシリーズもいいかなと思います。
いずれにせよ解剖学の本は必ず一冊は購入して手元においてください。
同時にアプリもあると便利です。こちらはセッションでも使用しやすいので将来的には購入必須かなと思います。
三次元的に組織を見るのにも便利です。たまに120円セールをやっているのでお見逃しなく。
補助的に購入していただきたいものが『触診の本』と『外傷・障害の本』です。
後述もしますが、基本的に筋肉などは名前を覚えたりするだけでは不十分で、正しく触れたりすることや、怪我の発生メカニズムなどと照らし合わせて覚えることが臨床で活かすには必須なこととなっています。
オススメを下記に記しました。
こちらはとりあえず下肢を購入して、余裕があれば上肢も購入してください。
障害を学ぶにはこの本は非常に優秀です。トレーニングを目指す場合でも読んでみた方がいいものです。
外傷や障害の種類とその判別方法は持ち運びもしやすいこの本が優秀です。スポーツ現場に立ちたいような方は持っておくべき本だと思います。
続いてトレーニング関連の本ですが、基本的にはこの1冊だけでいいかなと思います。これに付随させる知識は本よりも論文を優先して読んでみていただきたいです。
以上がどの分野に進むにせよ必ずと言っていいほど読んでいただきたい本になります。
次章ではこれらを用いた勉強方法を解説していきます。
自宅学習の進め方
まず第一に行うべきことは解剖学をマスターすることです。
よく解剖学の勉強でやりがちな間違いとして『筋肉などの組織の名称、筋や腱の起始停止、筋の機能、神経支配』このあたりを丸暗記して終わりというのが挙げられます。
テストや資格試験のための勉強でしたらあながち間違いではないですが、臨床のための勉強としては不十分なことが多いです。
では何が大事なのかというと、『適切に各組織を触れること、筋腱の収縮伸張方向や靭帯の制動方向をイメージできるようにすること、外傷障害と各組織の関連性』これらが大事だと考えています。
これらを学ぶための自宅学習の方法として僕が実際に行っていたことをご紹介します。
まずご用意していただく本が、
①解剖学の本
②触診の本
③外傷障害の本 or トレーニング関連の本 or ガクトレトレーナー育成講座のための資料
この3冊を手元に置き、最初に読み進めていくのが③です。
③を読み進めていくと必ずと言っていいほど分からない単語にぶつかります。これを解剖学の本で調べて、その組織の情報をまとめて覚えていきます。同時に触診の本でその組織を触れるようにしてしまいます。
これを連続して行っていくと一つの章を読み終えるころにはかなり知識を持てている状態になれると思います。
トレーニングに関しても同様で、鍛える筋肉に関する情報をしっかりとまとめて覚えておきます。
この時にさらにレベルの高い学習方法が二つあります。
一つ目が、筋肉や腱、靭帯などの繊維方向まで頭でイメージできるようにすることです。正直これができるとトレーニング方法を自分で考えて生み出せることができたりします。
これは筋肉をスケッチしたりするとかなり頭に叩き込むことができます。一つ一つの筋肉を美術部のようにスケッチしていくとかなり勉強になるのでオススメです。
二つ目が、本の引用元の論文を片っ端から読むことです。
本には最後の方のページに引用文献の項目が必ずと言っていいほど存在します。この引用文献の項目が存在しないor1~2ページしかないような本は参考になりにくい書籍なことが多いので覚えておいてください。
論文の細かい読み方や調べ方は後述するとして、論文を引っ張ってこれるようになれば正直知識の会得スピードはかなり向上します。
購入すべき本(中級編)